偶然の出会い。西国分寺のゆるキャラ「にしこくん」が気になりすぎた話

女爵芋

西国分寺駅周辺を歩いていたとき、ふと目に飛び込んできた、なんとも言えない存在感のキャラクター。

……え、なにこれ?

丸いグレーの顔に、にょきっと生えた足。

シンプルなのに、一度見たら忘れられない。

それが、西国分寺のゆるキャラ

「にしこくん」でした。

正直、最初は

「太鼓の達人のキャラクターにちょっと似てない?」

と思ったのが第一印象(笑)。

丸いフォルムと、表情のゆるさがどこか既視感を誘います。

でも調べてみると、この見た目にはちゃんとした理由と、意外と深い歴史がありました。

にしこくんってなに者?

にしこくんは、

武蔵の国・国分寺跡から発掘された「あぶみ瓦(鐙瓦・軒丸瓦)」をモチーフにした妖精。

丸いグレーの顔は瓦そのもので、そこから足だけがにょきっと生えているのが最大のチャームポイントです。

「ゆるい」をテーマに活動していて、

SNS発信はもちろん、イベント出演、テレビやCM、企業コラボまで幅広く活躍中。

この見た目で、かなりの働き者です。

にしこくんのプロフィール(公式設定がすごい)

名前:にしこくん

種類:あぶみ瓦

誕生日:2010年10月12日

出身:西国分寺

口癖:語尾が「ブン」または「ブーン」

性格:ゆるい。謙虚でやさしい

星座:てんびん座

血液型:注射針が刺さらないため不明

身長・体重:5t

悩みごと:カラー写真で撮っても、なぜか自分だけモノクロに写ること

好きなマンガ:魔法陣グルグル

特技:足ギュッ♡(本人いわく「足ハグ」)

趣味:ゆるく過ごすこと

特徴:丸いグレーの顔から、にょきっと足が出た姿

ゆるいように見えて妙に細かい設定です(笑)

見た目の秘密と「中の人」設定

にしこくんの格好はかなり独特。

中の人はグレーのTシャツ、もしくはグレーのタイツを着用。

上半身は手を上げた「ばんざーい」ポーズで固定。

ズボンは履いておらず、裸足、もしくは靴下の上からグレーのタイツ。

文章にすると情報量が多いのに、

実物を見ると「まぁ…にしこくんだしな」と納得してしまう不思議。

誕生のきっかけは「町への恩返し」

にしこくんをデザインしたのは、西尾有未さん。

過去に住んでいた町・西国分寺への恩返しとして、

散歩道で見かけた鐙瓦をモチーフにキャラクターをデザインしたのが始まりだそう。

ちなみに、この鐙瓦は

武蔵国分寺跡から実際に出土したもの。

見た目はゆるキャラでも、

しっかりと地域の歴史とつながっています。

にしこくんの仲間たちと「西国分寺」という場所

にしこくんには、

仲間の「いろこくん」 親友の黒猫「クロちゃん」

など、関連キャラクターも存在。

これらはすべて西尾さんが描いています。

また面白いのが、

「西国分寺」という地名は国分寺市には正式には存在しないという点。

一般的には、西国分寺駅周辺エリアが

「西国分寺」として認知されているそうです。

ゆるキャラのにしこくんが地名の曖昧さまで体現している感じがして、ちょっと感心。

偶然出会って、じわじわ好きになる存在

最初は

「なんだこの見た目…」

から始まったにしこくん。

調べれば調べるほど、

ゆるさの中に、地域愛と歴史と遊び心が詰まっていることが分かって、

気づけばすっかり好感を持っていました。

西国分寺を訪れたら、

ぜひこの丸いグレーの顔とにょきっとした足を探してみてください。

出会えたら、ちょっといい一日になるかもしれません。ブーン。

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